119回歯科医師国家試験における合格率の概要やそれに伴う分析について
- 3月17日
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更新日:3月19日
平素よりお世話になっています。 先日に発表された、第119回歯科医師国家試験の結果に基づく概要を説明させて頂きます。 今回の試験は合格率が過去10年で最低水準となるなど、非常に厳しい内容となりました。
① 例年との比較
今回の全体合格率は61.9%でした。
前回の第118回(70.3%)から約8ポイントも大幅に下落しました。近年の合格率は63%~70%程度で推移してきましたが、61%台まで落ち込んだ今回の試験は、近年の歯科医師国家試験の中でも「極めて難化した回」と言えます。
② 新卒と既卒生の比較
新卒と既卒では、合格率に約3倍の開きが出ています。
新卒者: 合格率 80.2%(受験者2,058名中、合格者1,650名)
既卒者: 合格率 27.8%(受験者988名中、合格者275名)
過去の記事でも触れましたが、受験はアスリート競技です。 年齢による集中力や持久力の違いはもちろんのこと、自分だけではなく周りにいる受験生の学力 によっても合格率は左右されます。
③ 私立と国立の大学間での合格率の比較
国立大学: 全体合格率 73.5%(新卒 84.7%)
公立大学: 全体合格率 78.4%(新卒 85.0%)
私立大学: 全体合格率 53.8%(新卒 77.2%)
国公立大学は安定して7割以上を維持していますが、私立大学は既卒生の受験人数が多く、全体の合格率を大きく押し下げる結果となりました。
④ 大学別合格率ランキング(上位抜粋)
新卒と既卒を合わせた「全体合格率」の上位ランキングです。
東京歯科大学(私立):94.0%(※新卒合格率は96.9%)
大阪歯科大学(私立):86.2%(※新卒合格率は100%)
岡山大学(国立):82.4%(※新卒合格率は92.2%)
新潟大学(国立):81.0%
鹿児島大学(国立):78.6% 新卒合格率に関しては出口管理での調整が可能なので一概に評価は難しいです。
⑤ 大学別での合格率の違いの原因(推察)
大学間でこれほどの差が出る原因として、以下の3点が考えられます。
進級・卒業判定の厳しさ(出口管理)
合格率の高い私立大学(東京歯科大など)は、国家試験に受かる見込みの低い学生を卒業させない(留年させる)「出口管理」を徹底しています。一方、国立大学は比較的ゆとりを持って卒業させる傾向にありましたが、近年は国立でもこの基準を厳格化する動きが出ています。
臨床実習と試験対策の連動
今回の試験は「臨床実習で経験する判断力」を問う問題が増えました。実習をただの見学で終わらせず、国家試験対策と結びつけたカリキュラムを持つ大学(大阪歯科大など)が結果を出しています。
既卒生へのサポート体制
既卒生の合格率が2割台と低迷する中、卒業生に対して自習室の開放や特別講義(ただし、大学内部の講師では講義の延長に留まるため、あまり効果がなく、外部講師による特別授業を行うなどのアフターケアが手厚い大学は、全体の合格率が高く維持されます(上位の私立歯科大学が実施しているように、歯学部生専門の予備校講師によるカリキュラムが一定の成果を出していると思われる)。 デンタルゼミプラスでは国立では東京科学大学や岡山大学、私立では愛知学院大学や朝日大学といった様々な大学出身の若手の現役歯科医師(20代後半〜30代)が生徒さんとマンツーマンにて進級支援、CBT対策、卒業試験対策、国家試験対策を行っています(2025年度は83%)。今後もより一層生徒さんに寄り添った授業を行えるよう、講師一同、努力してまいりますので、何卒よろしくお願いします。



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